どうも、「パンダママ」です。
今回は愛犬の「フィリ」を迎え入れた日のことを体験記として記事にします。今から犬を飼おうとする方のお役に立てたら、また、保護犬も選択肢に入れてくださいね、という気持ちを込めて書きます。
我が家の愛犬フィリは元保護犬です。ペットショップに並べてもらえず保護され、もうすぐ2歳という時に家族になった、今や体が大きめのミニチュアシュナウザーです。
初めて会った時、毛と爪は伸び伸び、性格はとても臆病でした家に来た時も、ずっとガダガタと震えていました。
そんなフィリも今ではすっかり家族の一員として、感情を出しながら、みんなの顔色を見ながら、すっかり癒しを与えてくれてます。
保護犬を迎え入れるってどんなんだ?そんな疑問の答えにもなればと思います。
では、始めます。
なぜ犬を飼うのか、我が家の動機
我が家には一人娘がいます。親は共働き。娘が9歳になったころ思いました。一人っ子でワガママになっても困るし、優しい子に育って欲しい。
情操教育に犬を飼おうか。もう、9歳、お世話もできて思いやる気持ちも育めるかな。犬がいると寂しさも減るかも。
そう、よくある「子供のため」という単純な理由です。
そして、家族全員が賛成し犬を飼うことに決めました。
犬をどこから迎え入れるか?保護犬にした理由
犬を飼うと決め、どこから迎え入れるか考えた時、まず思いつくのはペットショップです。こだわる方はブリーダーからの購入を考えるでしょう。
つまり、最初に思いつくのは「犬を買う」ということ。
私もそれは否定しません。でも、我が家は保護犬を譲り受けることに決めました。保護犬にした理由は、犬をお金で買うことに抵抗があったからです。
よく言われる命の売り買いはおかしい、そんなかっこつけた理由ではなく、純粋にペットショップでもブリーダーでも保護犬でも「犬は犬」だからです。
保護犬で十分、これまでかわいそうな人生を送っている方に手を差し伸べたい、と考えました。
犬は皆、人間に甘えたく、共に過ごしたい本能を持っています。保護犬で人間が苦手な子でも誠意を尽くせば応えてくれる。保護犬への不安より出会いに期待して保護犬を探すことにしました。
犬種選び、私がミニチュアシュナウザーを選んだ理由
我が家には、犬種を選ぶにあたり2つの条件がありました。
一つは、抜け毛が少ないこと。
娘はハウスダストの軽いアレルギー持ちです。少しでも抜け毛の少ない犬種にしようと考えました。
そして、もう一つは小型犬であること。
自宅はマンションです。飼育の制限もあり、体高と体重の上限が決められています。
これらの条件は家族として迎え入れるために必要な条件です。人と犬が気持ちよく暮らす上では条件をしっかり考える必要があります。
決して外見だけで犬を選んではいけません。可愛いから、カッコいいから、お洒落だから。そんな選び方はいけません。
少しでも人と犬が心地よく生きていけるように考えることが、責任を「まっとう」できることにつながります。
そして我が家はミニチュアシュナウザーに決めました。今ではマンションで飼える限界のサイズに成長しました…体重9キロって!
なぜ、ミニチュアシュナウザーにしたのか、それは、まず抜け毛が少なく小型という条件を満足しているからです。そして、性格が明るく、警戒心が強く家族想い、ドイツが原産。
なんとなく真面目そうで丈夫そう!個性はそれぞれだから、性格はその通りか分からないけど、ミニチュアシュナウザーいいなぁ、と決めました。
保護施設と譲り受けるまでの手順
まず、保護犬探し
保護犬を譲り受けた先は、大きな保護施設でなく個人で保護活動をされている施設から譲り受けました。その方はブリーダーの飼育崩壊やペットショップの売れ残りで処分されそうな犬を保護されています。
個人でされているので、譲渡申し込むことに不安がないと言えば嘘になりますが、家から近いこと、昔から保護活動をされていること、ミニチュアシュナウザーを保護されたこと、が決め手となり、すぐに連絡しました。
次に、保護犬を譲り受けるまで
保護された日に連絡を取り、すぐに週末に会いに行きました。
保護施設に行くと、2匹のミニチュアシュナウザーがいました。一匹は若くてよく吠える元気な子。もう一匹は、少し体が大きく隅っこで怯えるように大人しくしている子でした。
我が家が選んだのは大人しい方の子でした。個人的な価値観ですが、若くて元気な子にはすぐに飼い主が決まる気がしたためです。家族全員が大人しい子を選んだのが不思議でしたが、これが運命かと思いました。
そして、大人しい子を選び、譲り受けるまで数日待つことになりました。この数日間は、健康診断と去勢のための時間です。
この保護施設では去勢をすることが譲り渡す条件です。飼育崩壊を目の当たりにしている方の施設ですから当然のことです。
去勢なども終わり、いよいよ受け取りの日です。健康診断と去勢費用を支払い、身分証明の控えを渡し、ミニチュアシュナウザーを我が家に連れて帰りました。
それが「フィリ」です。
保護犬を迎えた時にやるべきこと
我が家にフィリ迎え入れた時、フィリは去勢され、傷口が残っているため、舐めないようにオムツをしていました。そして、毛と爪は伸び伸び。ザ、保護犬のたたずまいでした。
譲り受けたその足で、ペットショップに飛び込みで行き、まず、爪切りをしてもらいました。これで歩きやすく、抱っこもしやすくなりました。
爪が綺麗になって嬉しそう。しっかり手入れをしてやれば、生命力が表に出てきます。
そして、後日、動物病院に連れて行き、再度健康診断。やや肌が弱いけど元気でした。
先生からは「男前ですねー」と言われ上機嫌でした。我が子が褒められた喜びですね。
動物病院では、頭に埋め込んだICチップの書き換えもしてもらいました。このICチップで住所が特定できます。これで、離れ離れにならないね、と安心しました。
保護犬は綺麗な状態で譲り受けられるとは限りません。どんな状態でも対応できるよう、準備と覚悟をしておく必要があると感じました。
保護犬が警戒心をとくまで
フィリは家に来てからずっとゲージで震えていました。これまで、とても辛い人生を送ってきたのかもしれません。
家に来てから3日間、トイレにもいきませんでした。とても心配でした。
トイレをしてくれた時に安堵感と喜びが込み上げてきたことは、今でも忘れません。犬はトイレを我慢しても、我慢が限界に来ると必ず排泄すると身をもって知りました。
保護され、新しい飼い主に渡される。一見幸せなことに思えますが、保護犬から見れば目まぐるしく環境が変わります。
その間に病院に行き、去勢され、ペットショップでトリミングされ…人間は、良かれと思ってやってますが、とても苦しかったでしょう。
それを乗り越えて「フィリ」は我が家にいます。そう考えるだけで愛おしく、全力で守ってあげようと誓えます。
保護犬を飼うということ。
それは、大変な時を乗り越える必要もありますが、買った犬以上に「優しくしてあげよう」と思える喜びがあると思います。
共に気持ちが通じ合うまでの苦労が、信頼を高め結束につながるものと感じます。心を開いてくれる過程は、かけがえのない思い出になります。
犬との出会い方は人それぞれですが、我が家は保護犬でよかった。
フィリでよかった。
今は切にそう感じています。
犬を飼おうと考え中の方には、保護犬も選択肢にしていただければと思います。